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薬物中毒者(Intravenous Drug User = IVDU もしくは IDU)~その1

      2014/08/21

ヘロイン

アメリカでは、1960年代マリファナ(大麻)、1970年代ヘロイン(アヘンに含まれるアルカロイド=モルヒネから合成した薬物)、1980年代コカイン(コカの葉に含まれるアルカロイド)がはやったといわれています(Science 1986; 234: 970-974)。

 

1960年代中盤より、ヘロイン中毒人口が増え、1970年前後ピークに達しました。その後新規中毒患者や1970年代半ばと1980年代初頭にかけやや低いピークが見られました(Science 1986; 234: 970-974)。現在全米で40万ー60万人のヘロイン中毒者(junkie)がいるものと推定されています(Science 1986; 234: 970-974)。中毒者の多くは1960ー70年代に乱用を始めた人々で、新規中毒者の急増は低く抑えられ、年々中毒患者の平均年齢が上昇しています(Science 1986; 234: 970-974)。

ヘロイン中毒者は、密売地域にあるシューティング・ギャラリー(shooting gallery)で、注射器を借りヘロインを静注後、これをギャラリーに返します。ギャラリー管理人は、1本の不潔な注射器が何週間にもわたって貸し続けます(AIDS 1992; 6: 1053-1068)。シューティング・ギャラリーのない街では、売人(junker, pusher)が未消毒の注射器を客に次々と貸します。

1970年後半より血液を注射器に吸い取りヘロインと混合しながらゆっくり静注する(boot)方法が、IDUの間で流行しました。この方法だと感染者の血液が注射器を介して他のIDUの体内に入るため、HIVがヘロイン中毒者の間に蔓延してしまいました。1979年、ニューヨーク・マンハッタンのIDUの血液サンプルの26%がHIVに感染していました(JAMA 1989; 261: 1008-1012)。

HIVは1970年代半ばにニューヨークのIDUの間に侵入し、1979年から 1983年にかけニューヨーク都市圏に集中して拡大したと考えられています。IDUのエイズ患者の81%がニューヨーク州、ニュージャージ州、コネチカット州の住 民でした(Ann Int Med 1985; 103: 755-759)。1984ー87年、ニューヨークのIDUの55ー60%がHIVに 感染していました(JAMA 1989; 261: 1008-1012)。その根拠として1992年6月の段階で13歳以上のエイズ患者22万6281人のうち、IDUの患者が5万1477人(23%)を占めています(AIDS 1992; 6: 1229-1233)。

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IDUは、ヘロインを入手すると一 刻も早く使いたいという衝動にかられ、清潔、不潔にかまわず手元にある注射器を使います。不潔な注射器は危険という認識はあるため、身近に清潔な注射器が あればこれを選びます(Ann Int Med 1985; 103: 755-759)。薬物中毒者が薬物を止めることができなければ、安全な方法で薬物注射をする(safe injection)か、経口麻薬(メタドン)を使用すること以外、中毒者の感染を防止することは困難です。

慢性ヘロイン中毒は再発性で治らない(終生離脱することは不可能)との前提に立ち、IDUにメタドン(経口用合成麻薬。ヘロイン中毒者が服用しても陶酔効果はほとんど出 ない)を積極的に与え、その麻薬を管理する治療法が1960年代にアメリカで試みられました(Arch Int Med 1967; 120: 19-24)。IDUの ヘロイン静注を止めさせ、ヘロインをめぐる中毒者の犯罪を未然に防ぐことを目的に、この治療は始められました。消化管から吸収されやすく効力が長いメタド ンは、IDUのヘロインの使用を防止することにきわめて有効でした(Arch Int Med 1967; 120: 19-24)。

多数のIDUが 社会復帰を果たし、メタドン療法は思いがけない目ざましい効果を発揮して注目を集めたのです。

1970年代初めからメタドン維持療法(no injection)は急速に広まり、1987年までに世界中で10万を超えるIDUが メタドン療法を受けました。多数の中毒者がヘロインから離脱し、通常の生産的社会生活を営むことができるようになりました(N Engl J Med 1987; 317: 447-450)。しかし、メタドン維持療法から脱落する中毒者も多く、メタドンを中止する と中毒者がヘロインに戻るなどの問題点があります(Ann N Y Acad Sci 1978; 311: 181-189)。メタドンを投与することに対して、麻薬を広めるものとして強い懸念の 声が上がり、条例などでメタドン療法を非合法化したり、投与期間を限定したりする州や市もありました(N Engl J Med 1987; 317: 447-450)。

1980年代、不潔な注射器でヘロイン中毒者の間にHIVが 広がっていることが判明すると、感染を防止する方法としてメタドン維持療法は再び脚光を浴びました(JAMA 1989; 262:1664-1668)。注射器交換プログラムやメタドン維持療法など感染防止努力の結果、1985ー6年をピークにIDUのHIV感 染が減少傾向に転じたことが推測されました(Science 1991; 253: 37-42)。IDUのエイズ患者の 発生数も、1980年代末から頭打ち傾向を示しています(Sci Am 1992; 266: 20-26)。

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